今日からこの世界──神の庭「ソラニワ」と呼ばれる場所に浮かぶ島、
ストロールグリーン島へと調査のため降り立つこととなったため、記録をつけていくことにした。

まず知り得た情報として、ソラニワとはストロールグリーン島以外にもたくさんの島が浮かぶ空島の集合体みたいな空間のようだ。
そのほとんどの島は未開拓らしく、調査員を募集していた理由はその別の島がストロールグリーン島のそばまで降りてきたせいだという。

今回はこの原因究明のための調査を請け負うこととなった。

──というのは半分名目で、実際自分たちにとって問題となったのは、宇宙船アスガロンティアの機能や自分たちの能力がなんらかの作用によって阻害されてしまっていることのほうにある。
もちろん、いろんな星を渡り歩いてきた経験からして、この作用が世界の理によるものである可能性は否めない。
が、直接管理者（この地では神々と呼ぶのかな？）とコンタクトを取れたわけではないため、島の調査を請け負うという形で直接原因の究明をすることとなったのだ。

本来であれば島の異常の調査など、船から星まるごとスキャンして解析！　……くらいできるのだが。まぁ、できないものは仕方ない。
調査にはトトも同行してくれるし、能力が制限されていてもなんとかなるだろう。もはや慣れてるしね！！

他にも調査を請けている者は数多くいるようなので、現地で仲間ができればいいなと思ったりもしている。


そうそう。調査の支給品として、アンドロイド型スタッフのハナコさんからシェルという便利グッズをもらったんだった。
通信だけでなく物や人物の転送なんかもできるので、今は使うことができないアスガロンリングの代用になるだろう。
機能が結構似ているのがちょっと驚き。