Eno.494 運送屋 小休憩 - くらやみの森
⚠️血生臭い描写が含まれます
「全滅したかあ」
先ほど勇ましく躍り出て行った冒険者御一行様が、死体の山と成り果てているのを見た。
今回の人達は弱そうでは無かったのだけど。
念の為、辺りを確認してから死体の傍に近寄る。
自分までこの冒険者達を手に掛けた魔物にやられては叶わない。
食い千切られ、バラバラになった体を出来るだけ残さず掻き集めて魔道具の棺桶に詰める。
時間が経つ程に復活確率が減少するので、手早くやらなければならない。
血が跳ねてスカートにこびり付いたのを見て、私は少し顔を顰めた。
人間の中身の臭いが漂っていた。
誰も居ない遺跡の通路。ずるずると棺桶を引き摺って帰路に就く。
これは教会に運んで行って、報酬を貰う為だ。
やりたがる人間も少ないが結構お金になる。
私は生活に困らない報酬さえ貰えれば割と満足。
ミュール・ミューアは、そういう人間だ。
「全滅したかあ」
先ほど勇ましく躍り出て行った冒険者御一行様が、死体の山と成り果てているのを見た。
今回の人達は弱そうでは無かったのだけど。
念の為、辺りを確認してから死体の傍に近寄る。
自分までこの冒険者達を手に掛けた魔物にやられては叶わない。
食い千切られ、バラバラになった体を出来るだけ残さず掻き集めて魔道具の棺桶に詰める。
時間が経つ程に復活確率が減少するので、手早くやらなければならない。
血が跳ねてスカートにこびり付いたのを見て、私は少し顔を顰めた。
人間の中身の臭いが漂っていた。
誰も居ない遺跡の通路。ずるずると棺桶を引き摺って帰路に就く。
これは教会に運んで行って、報酬を貰う為だ。
やりたがる人間も少ないが結構お金になる。
私は生活に困らない報酬さえ貰えれば割と満足。
ミュール・ミューアは、そういう人間だ。