Eno.113 メリジェ 1:両親への手紙(再) - まぼろしの森林
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お詫び
(この記録は再放送です。
また消えたら投稿し直す可能性があります。)
「……これでいいんだっけ。
風の精霊さん、お願いねえ。えい!」
言葉を乗せた紙飛行機が飛んでゆく。
“昼と夜が平等な森”へ、愛娘の報せを届けに。
お父さんとお母さんへ
無事、またあの空に浮かぶ島のお庭までたどり着くことができましたあ。
お家に招待状が来たときはちょっとびっくりしたねえ。前はいつのまにか迷い込んで、帰りも同じように……みたいだったから。
でも景色もきれいだし、ここだけのお花もいっぱいでまた来たいなあって思ってたから、ちょうど良かったあ。
でもここでも色々あってたみたいで、観光ばかりもしてられないみたい。
お世話になったから、お手伝いして、ついでにお土産を探してくるねえ。
お祭りの前には帰ってくるからねえ!
あたしのぶんのケーキ、とっておいてねえ。
メリジェより!