Eno.186 冒険者  魔導士との回顧録 - ひかりの森

冒険に明け暮れて最近日記を書いてなかったな。
と言っても特に書く事がないから、何を書くか。

……日記とは違うが、少し昔の冒険を振り返るとしよう。



あれは、俺が傭兵の依頼を受けた時だったな。
流石に俺1人では少し不安があったんだろう、依頼主はもう1人雇っていたようだ。

魔導士
「おや、君が今回の相方かな? よろしく頼むよ」

冒険者
「……ああ、宜しく。俺はどこにでもいるただの冒険者だ」

魔導士
「冒険者だね。僕も所詮はただ一緒に雇われただけの関係だ、僕の事は魔導士と呼ぶといい」


そうやって俺と魔導士は出会った。
そして、依頼を終わらせた後俺達はそのまま別れた。
あいつは今頃どうしているだろうか。

……まぁいい、冒険者はいつだって一期一会だ。
だが、もしまたどこかで会ったら……まぁその時もまた普通に依頼をこなすだろう。

所詮はただの冒険者だからな。

P.S.
この前の日記ではうっかりインクをこぼしてしまった。
次はそうならないように気を付けよう。

To be continued... Name ―ォ―――――ル―― (紙が濡れて文字が滲んでいる)








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