Eno.67 チーバイシーア  苦痛 - ひかりの森

それはいつも近くにあった。
生まれた時からずっと、付き纏ってきたもの。

初めこそ嫌だった。
痛くて、苦しくて、死んでしまいたいと思うほどに。

このままだと壊れてしまう。
そう思ったのは早かった。
だから受け入れた。
これは良いものである、と。

千年以上前の話。
今となっては、曖昧な記憶だ。



「おいで」



逃げ出した今も、まだ求めている。








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