Eno.5 鳴神  xxx - たそがれの頂

そういえば。
庭園を訪れてから、まだ日が浅かった頃。

私は……なぜ自分の元に招待状が届いたのか?
だなんて事を、ずっと疑問に思っていたな。

今思えば、ルロキルに出会った時点で
既に答えは出ていたのかもしれない。

出会いはいつだって、人の心に予想外の変化を起こす。
『楽しかった』と一度思えただけでも、素晴らしい意味があるのだ。


共に過ごすうちに、いくつも知ることができた、かけがえのない感情。
それらは私の魂に刻まれ、長い年月が経っても生き続ける。

……嗚呼。いつもの小難しい話は、ここら辺にしておくか。

続きは帰ってからいくらでも。
何度でも、隣で。語り合えば良いのだから。








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