北欧祭事世界、とある小さな村。


「お父さん、1ヶ月以上も教会と村を空けるなんて…何かあったのかな…」
人の良さそうな長身の男性が者悲し気に呟き教会内を掃除していれば。

「…あの死んでも生き返りそうなオヤジだ、心配は無駄だろ…」
柄と目付きの悪い猫背の青年がそう返す。

「「ヘンリー」、君はそう言うけれど…前例がないからこそ警戒するべきだよ」
「ケッ、お説教は結構だ「ステファン」。おれはあっちを掃除して…」
猫背がそう返せば、足元に何かいるのに気付く。



見れば膝元ほどの大根みたいな生き物が「ヘンリー」と呼ばれた男に鳴きつく。

「な、なんだこの…なんだコイツ？」



「「アーロン」父さん！おかえりなさい、心配してましたよ！」
「…やっぱ生きてたじゃねえか、信じてたぜオヤジ」




「いえ、無事に帰ってきただけでも何よりです！お疲れでしょう、ご飯を作りますよ！」
「…オヤジ、ところでこのちっこいのはなんだ？