Eno.83 妖翅は七色に煌めいて 記録09 - めざめの平原
「――もう、しょうがないですね!」
(Eno.401 ポラリス=ゾリャースヴェト)
子供。
優秀だとか、
望むことを、望まぬと偽っても。
或いは、偽ることを望んだとしても。
己を信じることも、他人を信じることも、最後は同じ。
だから、最初はどちらからだって、良いのだろう。
(Eno.406 ルーヴ・ブランシュ)
どちらを信じたところで。
最後は、同じ。
出会うならば、やがて別れ、別れたならば、出会って居る。
同じことだから、それで良い。
だから私は、最初から誰とも出会って居ないのだ。
別れさえも無ければ、それで良い。