Eno.148 レオス・L・アイギアロス ビジュ・ノヴィシア ~レオスルート アナザーエンド~ - はじまりの場所
あれから、無事合宿を終えると……
ビジュ・ノヴィシアへ、我ら生徒会は帰ってきた。
そして俺はあの後、親に様々な件を持ち前の交渉術で説得をする事に成功し、自由になった。
そう、俺の『力』がついに……認められたのだ。
力ももう暴走することもない、平穏に暮らせるのだ。
学園では変わらず、皆と生活を送りつつも、
彼とは、さらに親密な関係へと進んで行った。
こんな風になるとは想像もしていなかったが、これも合宿もおかげかもしれない。
あの決まっていた運命を。
こうして、様々な人との交わりによって、変えられた結果。
今もここに居る。
人として、人じゃないとしても。自由でいる。
だからこれからも俺は、彼らと共に輝いていく。
光が、尽きるまでは。
アナザーED「交わる輝き」
───……学園卒業後。
エヴァと一緒になった俺は、とある山の奥でひっそりと暮らす事にした。
何故此処を選んだのかと言うと、そこには……綺麗な『湖』が、あったからだ。
まるで宝石のような、透明な水色の輝きをした泉。
自分が水とは縁が深いビジュ故に、前から気に入っていた場所だった。
そして──もう一つは、この隣には例の汚染区域があった。
過去に『竜の毒』によって汚染され、侵入禁止とされた場所だ。
俺はある日、その場所に一人向かった。
そこの中心にあったのは、赤紫色の大きな宝石の結晶体。
未だに残されていた、かつて母であった物。
竜の心臓核と言える、『宝石 』その物であった。
どんな強い『浄化』の力があれど、
負の感情で増幅しきった核は、完全浄化をさせる事は誰もできなかったのだ。
なので『封印』の力で封じ、完全に抑えるという手段が施されていたのである。
だが俺は、それを今まで知らなかった。
ただその真実を見つめる事しか、出来なかった。
まるで、一人閉じ込められた世界のようで。
先が見えないまま。物と化した人。人ではない物。
もし……俺がダメだった時は、同じようになっていただろう。
『災生』と言えるだけあって、災は生き続ける。
人の形を失えど、残る物。あってないような物にと。
でも、それは──今では、遠い話で。
ならない話だ。
愛する者のためにそうはならないと決めた、運命がある。
そして彼の願いを……叶えたのだから。
俺様は、本当に強くなれたのだから。
ビジュ・ノヴィシアへ、我ら生徒会は帰ってきた。
そして俺はあの後、親に様々な件を持ち前の交渉術で説得をする事に成功し、自由になった。
そう、俺の『力』がついに……認められたのだ。
力ももう暴走することもない、平穏に暮らせるのだ。
学園では変わらず、皆と生活を送りつつも、
彼とは、さらに親密な関係へと進んで行った。
こんな風になるとは想像もしていなかったが、これも合宿もおかげかもしれない。
あの決まっていた運命を。
こうして、様々な人との交わりによって、変えられた結果。
今もここに居る。
人として、人じゃないとしても。自由でいる。
だからこれからも俺は、彼らと共に輝いていく。
光が、尽きるまでは。
アナザーED「交わる輝き」
───……学園卒業後。
エヴァと一緒になった俺は、とある山の奥でひっそりと暮らす事にした。
何故此処を選んだのかと言うと、そこには……綺麗な『湖』が、あったからだ。
まるで宝石のような、透明な水色の輝きをした泉。
自分が水とは縁が深いビジュ故に、前から気に入っていた場所だった。
そして──もう一つは、この隣には例の汚染区域があった。
過去に『竜の毒』によって汚染され、侵入禁止とされた場所だ。
俺はある日、その場所に一人向かった。
そこの中心にあったのは、赤紫色の大きな宝石の結晶体。
未だに残されていた、かつて母であった物。
竜の心臓核と言える、『
どんな強い『浄化』の力があれど、
負の感情で増幅しきった核は、完全浄化をさせる事は誰もできなかったのだ。
なので『封印』の力で封じ、完全に抑えるという手段が施されていたのである。
だが俺は、それを今まで知らなかった。
ただその真実を見つめる事しか、出来なかった。
まるで、一人閉じ込められた世界のようで。
先が見えないまま。物と化した人。人ではない物。
もし……俺がダメだった時は、同じようになっていただろう。
『災生』と言えるだけあって、災は生き続ける。
人の形を失えど、残る物。あってないような物にと。
でも、それは──今では、遠い話で。
ならない話だ。
愛する者のためにそうはならないと決めた、運命がある。
そして彼の願いを……叶えたのだから。
俺様は、本当に強くなれたのだから。