Eno.169 世界を彩る華麗な仙境の娘  14.カンパニュラ - あざやかな花園

『**』**星君 様 もとい せーくん へ

早急にお返事いただきましてありがとうございました。
私の反応も視えていたかもしれないけど、正直、嬉しくて泣きました。

本当にありがとうございました。

というわけで、せーくんへ。
あ、もう敢えてこう書きます。
わたしのことも、げんくんって呼ぶといいわ。やだけど。

わたし、『花神』彩華仙娘がこの地で得た、成果として

・ここのお花の種
・わたしが育てたそれらのお花

それぞれ14種類を送ります。
ここのお花は成長速度が速くて不思議なお花ですが、
天上界のお花にも負けないようなきれいなお花が咲きます。
枯れないでってお願いしたけど、ここのお花だしどうなるかはわからないわ。
ちなみに探索はこれをつかって戦いました。不思議ね。

わたしは話せなかったけど、
もしかしたら、ほかの『花神』が話せる可能性があるので
だれかに渡してみてください。

あと探索者の中で有名になっていた、
霧がでているときにしか見つからないという、天命草って呼ばれる薬草3枚。
そしてそれを利用して作った秘薬を送ります。
わたしは飲まなかったけど、どうやら結構効果はある、らしい?です
思えば、最初からこれを飲んでおいたらよかったのかもしれないけど。
今は元気なので大丈夫です。

そして、引き続き、táo lǐ niáng niángのことは探してみます。
わたし以外の仙力は感じなかったから、この島にはいなかったみたいだけどね。

あと、せーくんのいうとおり、
ここで見つけた面白いもの……というより子を送ります。

転移させるために結構仙力使うので、この手紙の後お送りします。
ぜひわたしのかわりに可愛がってあげてください、名前は『ももか』です。
すごく、わたしっぽいでしょ?わたしの真名ちょっとあげたし。ふふ~

知能が高く、ヒトの真似事をするのが得意らしくて、
ふつうにかしこいし、お花の面倒も見てくれたの。
なんなら、わたしよりいいこかも。

というわけで面倒見てあげてね!よろしくね。
また天上界の一か月後くらいに会おうね!せーくん!

『花神』彩華仙娘 もとい **元君



ヒョコ……

ももか
「ドラ?」

ももか
「ドララ~」









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