Eno.330 ドド - はじまりの場所
荷物をまとめ終わった。
振り返れば気づいたらここにいて、頼まれ事をされて、他人と話して……。
色々思い出が出来た。また会おうと約束した人もいる。
ここにとどまろうかとも少し考えたが、それはやめた。
まだどこか逃げていたくて。
それにいつかは故郷に帰りたくて。
耳元で鳴るはずのないの音がまだ聞こえてるうちは多分まだ帰れない。
「…うん、多分忘れ物はないかな」
「ドラ〜」
「ドラ…はどうしようね、ここに残ってオレが戻ってくるの待ってくれる?それとも着いてくる?」
着いてきても多分ここみたいないい土はないとは思うよ、オレの世界。
そういうと少し考えて「ドラッ!」と地面を指さす。
「そっか、ここで支給された…シェルとかもドラに預けるね。じゃあ行ってきます」
風が吹く。髪がなびく。
鈴の音が聞こえた気がしたが、いつもみたいに嫌な気持ちには何故かならなかった。
振り返れば気づいたらここにいて、頼まれ事をされて、他人と話して……。
色々思い出が出来た。また会おうと約束した人もいる。
ここにとどまろうかとも少し考えたが、それはやめた。
まだどこか逃げていたくて。
それにいつかは故郷に帰りたくて。
耳元で鳴るはずのないの音がまだ聞こえてるうちは多分まだ帰れない。
「…うん、多分忘れ物はないかな」
「ドラ〜」
「ドラ…はどうしようね、ここに残ってオレが戻ってくるの待ってくれる?それとも着いてくる?」
着いてきても多分ここみたいないい土はないとは思うよ、オレの世界。
そういうと少し考えて「ドラッ!」と地面を指さす。
「そっか、ここで支給された…シェルとかもドラに預けるね。じゃあ行ってきます」
風が吹く。髪がなびく。
鈴の音が聞こえた気がしたが、いつもみたいに嫌な気持ちには何故かならなかった。