Eno.148 レオス・L・アイギアロス  ビジュ・ノヴィシア ~レオスルート ハッピーエンド~ - くらやみの森

彼はついに『災生』の宝石竜となってしまった。
私はどうすれば彼を助けられると、目の前で竜となった彼をただ見つめていた。

そして浮かんだ事が、一つあった。


…………『契約』

宝石契約ビジュ・コントラクトをすれば、彼を助けられるかもしれない。

私のビジュはダイヤモンドの『宝石ビジュ

彼の『毒』さえも『浄化』できる力を持つ。
しかしそのままやると、彼の命もを浄化してしまうかもしれない。

──ならば。
契約として、『浄化』の力を分けてしまえば。


▷ 契約をする
  契約をしない



私は、
全魔力を集中させ、『宝石ビジュ』を剣へと変形させると。



突き刺すように、剣でを貫いた────




























貫いた剣によって、彼の竜化は無事防がれた。
厳密に言えば、『浄化』によって力を半分に減らし、安定化させたというのが正しいのだろう。


「……」


宝石ビジュ』が零れ落ちて行く。
ガラスが割れるような。綺麗な音。

バラバラと鱗は光となって消え、浄化される。






そして彼は、人の姿を取り戻した。



「ありがとう……お前のおかげで、もう大丈夫だ。
それに、ああもなる事もないさ」


「……だって此処には、お前の『ビジュ』があるからな」




そう言って、彼は私を強く抱きしめた。
これからもずっと一緒だと。

力も暴走せず、これからも同じ場所に居れるのだ。
それは今までの通りに、永遠に。

私達はそう輝きを持った『宝石ビジュ』で、繋がっているのだから。

                      END7「輝く永遠の宝石」








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