Eno.113 メリジェ  巨木の下で そのさん! - まぼろしの森林

 
「ショートケーキの話」


ネイシャさんと、約束のプレゼント作り!
たくさんお菓子を持って行って、ティーパーティもおまけだよお。

いつものベンチが、よけいにふかふか、火鉢であったかくなってて、夢の中みたいになってたよお!
ネイシャさんは、とってもあたしのことを大事にしてくれてて、なんだかくすぐったい。
でも、すっごくうれしい!

お菓子もうまくできてて、よかったあ。
でもこの日のメインは工作だからあ、お茶もそこそこに作業も頑張ったよお。
ふふふ〜、ネイシャさんのリース、赤いおじさんがついてユニークで、強そうだったあ。
キラキラの金色を足してみたらってアドバイスもらって、あたしのもいい感じ!

……こんなに仲良くなったお友達と、離れるのは寂しいな。
でもそれはネイシャさんも同じで。



あんなに優しくて強い子が、うるっときちゃうのは、もらい泣きしちゃう。
でも、もう2度と会えないわけじゃないよお。
お手紙をいっぱい書くから。精霊さんたちが導いてくれるから。
だから、きっとまた会えるよねえ。

あのみどりの石は、エメラルドって名前なんだねえ。
リースのてっぺんについたリボンのブローチ。
しあわせを守るお願いのこもった、冬でもみどりのひいらぎの葉っぱ。
ちゃんと、伝わってるよお。

リースの輪っかのかたちは、終わりがないから。
今日の思い出も、これまでの思い出も。
たくさん枝に挿して、ずっと胸の中でまわり続けるよお。








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