『**』***君 様

こんにちは。
突然、お手紙を書いてしまい、申し訳ありません。

そちらでは、何時間ほど経過しているでしょうか。
私はこの島で1か月と少し程過ごしています。
一時期、体調が悪く、非常に厳しい状況になりましたが、
現在は元気に探索をしています。

わたくし自身はあなたさまもご存じのように
寒さをまったく感じませんが、
下界はもう冬で、どんどん寒くなっているようです。

さて、本題ですが、実は折り入ってご相談したいことがあり、
この手紙を書かせていただきました。

つきましては、もう一枚同封した手紙に、
続けて書かせていただきますので、ご確認ください。

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手紙の続き

…………せーくん、ごめん。無理。
こんなときくらい、真面目になったほうがいいかなって思って
頑張ったんだけど～～～！

正直自分で書いててキャラ変わりすぎて、
調子が悪くなったから、いつものわたしに戻ります。
せーくんもたぶん気持ち悪いでしょう。１枚目は捨ててもいいよ。
というか捨てて。

はいここからは普通のいろは、
あなたがよく知っている彩華仙娘になります。


ということで本題です。結論から言うと、長い休暇をいただきたいです。
せーくんは、わたしのこと、大大大大大好きだから、
きっと下界に行ったわたしのことが心配で
結構な頻度で見ていたとおもっています。

見てたという前提で話すと、
わたし、好きな人ができちゃいました。正直自分にびっくりしています。
男の人です。元天使さん。
すっごく優しくてね、わたしを一番にしてくれたっていうか……
すごく遊んでた人なんだけど、
一番になってほしいって言われたの。こんな気持ちになったのは初めてだって。

せーくんもしってると思うけど、わたしは女の子としか縁がなかったし、
わたしもこんな気持ちになったのはじめてだから、彼の傍に居たいです。

だから、天上界の1年だけ、お休みをください。
悲しいけど、彼は長寿種ではないので、いつか離れ離れになります。
だから、別離のときがくるまでは一緒に居たいです。
わたしの愛のちからで、あの伝説の400年を越えて2年近く帰らないかもしれないし、
すぐに、『おまえなんていらない』って言われたら早く帰る可能性もあるけれど……
あとたまに帰るかもしれません。実家に帰りますというノリで。

ていうかさ～～～そもそも～～～
もうかれこれ数百年間はお休みなかったし、
これくらいなら許されるんじゃないかと思っています。許して！お願い！
たったの1年だけだから！

せーくんも、
最初の結婚では最初は望まれたものじゃなかったけど
その後ちゃんと愛が生まれて、離別したあとも
いまこのときだって、いろいろあったっていう話は知っています。

いまのわたしがどんな気持ちだったかが、
あなたなら分かってくれるんじゃないかなって思っています。

お願いしたいことは以上です。
せーくんの、良い返事待ってます。

『花神』彩華仙娘