Eno.83 妖翅は七色に煌めいて 記録07 - めざめの平原
惹かれるが故に、
紡がれるが故に、惹かれ。
詠う程に、惹かれてゆく。
惹かれる程に、変わっていく。
変わるならば、私の罪は消えるだろうか。
私の罪は、流れ去り行くだろうか。
そんな訳は無い。
だとすれば、私が憶えて居る訳も無いのだから。
変ってしまえれば、とも思うけれど。
変ってしまう事が、私は怖い。
もしも、あんな風に。
罪を犯した頃の様に、なってしまったら。
死んだ程度で、消える罪では無いのだから、
私は、それを憶えて居るのだろう。