Eno.186 冒険者  終わりの日記 - ひかりの森

さて、ここでの冒険もそろそろ終わりに近づいて来たな。
思えばここにきて色々な事があった。

とある少女に依頼された少年への伝言。
……結局出会えなかったが、まぁ仕方ないか。

強敵との戦闘もあった。
とある悪魔? に協力して困難を乗り越えた事もあった。
他にも携帯食料を貰ったり、レースの様子を見せて貰った事もあったな。
結局名前は聞いていないが、まぁ俺も名乗る程の者ではない。そういう事もあるだろう。

武器の手入れに勤しんでいた青年。
光や宝石を見せて貰った猫。
俺の戦利品を取引してくれた多くの人々。

皆一期一会だ、これが冒険者の醍醐味という所だろう。

もうすぐ元の世界に帰る事になる。
当然ながら、今回の冒険で出会った者とも会えなくなるだろう。
まぁ、元の世界に帰っても俺はまたそこで旅を続けるだけだ。
俺の冒険は続く。

P.S.
この前の日記では近くの焚き火でページを少し焦がしてしまった。
今度こそちゃんと残しておこう。
所詮はただの冒険者だが、俺にとっては大事な名前だからな。

To be continued... Name ウォード・ウェルバー








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