Eno.414 煤かぶりのドゥリズル 閑話休題 - そよかぜの丘
(この会話は録音されなかった。)
キスリング
「ロロ、君は幼い頃、撫でられるのは好きだったかい?」
「ロロ、君は幼い頃、撫でられるのは好きだったかい?」
ドゥリズル
「そうでモないな。そもそも撫でル文化は薄かった。」
「そうでモないな。そもそも撫でル文化は薄かった。」
キスリング
「では、学問以外で好きだった事は。」
「では、学問以外で好きだった事は。」
ドゥリズル
「特に無イ。銃を……そう、銃を解体シたんだ。
ひどく幼イ頃に。魔術よりずっと充実しテいた。」
「特に無イ。銃を……そう、銃を解体シたんだ。
ひどく幼イ頃に。魔術よりずっと充実しテいた。」
キスリング
「それ以外だよ、ロロ。それ以外だ。
食の好みが無いのは知っているけれどね。
君の幸せとは何だろう。考えた事は?」
「それ以外だよ、ロロ。それ以外だ。
食の好みが無いのは知っているけれどね。
君の幸せとは何だろう。考えた事は?」
ドゥリズル
「此処は幸せだった。」
「此処は幸せだった。」
ドゥリズル
「幸せだったよ。キスリング。」
「幸せだったよ。キスリング。」
ドゥリズル
「こレ以上は無いんだ。必要も無イさ。」
「こレ以上は無いんだ。必要も無イさ。」
ドゥリズル
「そうだな。」
「そうだな。」
ドゥリズル
「オレが満足シたと言えば終わる話だ。」
「オレが満足シたと言えば終わる話だ。」
キスリング
「君に責任を問うのを非生産的とするには、
些か酷だと思うけれどね。」
「君に責任を問うのを非生産的とするには、
些か酷だと思うけれどね。」
キスリング
「君が喜ぶ事がしたいのさ。違うかい?」
「君が喜ぶ事がしたいのさ。違うかい?」
ドゥリズル
「気持ちだケで十分だ。有難う。」
「気持ちだケで十分だ。有難う。」
ドゥリズル
「以上だ。」
「以上だ。」
キスリング
「ロロ、君ときたらなんてつれない奴だろう。」
「ロロ、君ときたらなんてつれない奴だろう。」
ドゥリズル
「あア、だが……」
「あア、だが……」
ドゥリズル
「オマエの話ヲ聞くのは、嫌いじゃない。」
「オマエの話ヲ聞くのは、嫌いじゃない。」
キスリング
「厭な奴だな、君は。」
「厭な奴だな、君は。」
(録音を開始。)