Eno.420 あの世の司書レピス 蓼藍染めの景色 - ひかりの森
寂しい、なんて思ったことはありませんでした。
元より人と話すより本を読んでいる方が趣味に合っていると思ったから。
この島で誰かと話して記録に残していこうと思ったのは、
勿論その方が為になると思ったからだけど、結局は気まぐれでしかなかった筈です。
「待ちきれなくなったらどうするつもりなんですか……」
私を天使から、生きているものに引き摺り落とす、底辺のヒト。
きっと呆れるほど遠い相手だからこそ、ここまで恋しくなるのでしょう。
一度は別れを惜しみ、けど今はまたの再会を楽しみに。
私もあなたも、“飽くなき”歴史を歩んでいきましょうね!