Eno.113 メリジェ  河原でピクニック そのさん! - せせらぎの河原

 
「傭兵めしの話」


カレルくんのキャンプにお邪魔してきたよお!
あたしはこの日のためにお腹をぺこぺこにしてきて〜、すっごく楽しみにしてたのお。
だって、カレルくんの傭兵団で食べてるご飯を
ご馳走してもらう約束だったからねえ!
たくさんたくさん食べて、
たくさんたくさんお喋りもしたよお!

その通り、お肉ドン!お芋ドン!でボリューミィで、いくらでも食べられる味付けでえ〜、
普段食べてるものとは違って、男の子の料理って感じ!
とっっっても、美味しかったよお!
野営で作るやつ〜って言ってたけど、手間暇かけられないキャンプでも、
こんな美味しいものが作れるなんてすごいよねえ。
えへへ……。おかわりいっぱいしちゃったあ。

カレルくんは、出世してお家が欲しいらしい!
前々から気になってたけど、家庭とかのどかな暮らしに憧れてるのかな〜って思って聞いていたら、
本人も意外そうにしてたあ。
ふふふ〜 あたしが気づいたの一番乗りだったみたい。

だから、軽い気持ちで、うちの森に遊びに来ない?って言ったんだよお。
そしたらなんかとんとん拍子で話が進んでえ……。
というわけでカレルくんと一緒に帰ることになったよお〜!
エルフの森観光ツアーにも行きたいね〜って前話してたから、その約束も果たせそう〜!
サプライズ、増えちゃったあ。みんなびっくりするよお〜。

おなかいっぱい食べさせてもらったんだけどお、アイスクリームも作ってくれるって言うからあ……
デザートも食べちゃったあ! わ〜ん、美味しくってしあわせだけど、
ちょっと食べ過ぎって思われてないかなあ。いまさら気になっちゃう……。



魔法で作ってくれたんだけど、森にいる間にその魔法を教わる約束!
アイス、お家でも食べたいもん〜。

でねでね、とっておきの嬉しかったこと!
友好の証に、ペンダントももらっちゃったのお。
カレルくんの槍の穂先と同じ、ひんやりした石でできたきれいなペンダント。
一緒にご飯を食べるのもいいけど、形に残るものになるのも嬉しいねえ。
嬉しいから、ずっとつけちゃうねえ!

最後はねえ、地元のお友達のお話をして……。
お土産持って帰るのすっかり忘れてたから、カレルくんと一緒にお店を見て回って探したんだよお。
オズくんに怒られるところだった〜。カレルくんには本当に色々付き合ってくれて、様々だねえ。

その行きで。
ちょっとだけ、背中に乗せてもらっちゃった!
重いって言われたりはしなかったけど……次乗る時のために、
……ダイエット……しなきゃだねえ。








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