Eno.197 薬師の錬金術師 夢見たある日の前日 - はじまりの場所
――― お前は我が娘ではない!
どうしてですか 皇父様!!
――― 因縁の白き龍の魔力が混ざったお前を黒龍と認めぬ!!
御父様に何も言わずに外に出た私が悪かったんです....!
――― 不届者が! この場で死ね! この世界から出ていけ!!
あぁ....ごめんなさいごめんなさいごめんなさい.......
黒き龍の誇りを汚してごめんなさい.......許して....赦して........
「...............。」
あぁ....また、この夢だ。
毎回同じ夢を見る。
父である黒き龍の帝の逆鱗に触れ、龍としての自分を殺され、人の世界へ落とされた。
今の私は、人間と変わりはない。 ただの、人間と一緒。
父の手によって魔力も奪われた死んだ黒き龍。
唯一残ったのは、錬金術師と薬草の知識。 そして、それぞれの本。
「今更もう、赦してくださいとは思うのも反吐が出るわ。」
赦されないなら許さなくてもいい。
あんな国、滅べばいい。
私の故郷で無くなった今、消えても困らないから。
「あんな国の事考えても、意味無いし.....。
取り敢えず....いつの間にかあった招待状、素直に行っても良いのかしら。」
ポーチの中に入っていた、一枚の招待状。
怪しい気配は無いが、聞いたことのない場所。
「考えても仕方がない。
取り敢えず、素直に行ってみるべきか。」
再びポーチの中に仕舞い込み、目的の場所を目指し、歩いて行った。
どうしてですか 皇父様!!
――― 因縁の白き龍の魔力が混ざったお前を黒龍と認めぬ!!
御父様に何も言わずに外に出た私が悪かったんです....!
――― 不届者が! この場で死ね! この世界から出ていけ!!
あぁ....ごめんなさいごめんなさいごめんなさい.......
黒き龍の誇りを汚してごめんなさい.......許して....赦して........
「...............。」
あぁ....また、この夢だ。
毎回同じ夢を見る。
父である黒き龍の帝の逆鱗に触れ、龍としての自分を殺され、人の世界へ落とされた。
今の私は、人間と変わりはない。 ただの、人間と一緒。
父の手によって魔力も奪われた死んだ黒き龍。
唯一残ったのは、錬金術師と薬草の知識。 そして、それぞれの本。
「今更もう、赦してくださいとは思うのも反吐が出るわ。」
赦されないなら許さなくてもいい。
あんな国、滅べばいい。
私の故郷で無くなった今、消えても困らないから。
「あんな国の事考えても、意味無いし.....。
取り敢えず....いつの間にかあった招待状、素直に行っても良いのかしら。」
ポーチの中に入っていた、一枚の招待状。
怪しい気配は無いが、聞いたことのない場所。
「考えても仕方がない。
取り敢えず、素直に行ってみるべきか。」
再びポーチの中に仕舞い込み、目的の場所を目指し、歩いて行った。