...あー、あー.....マイクテストマイクテスト　あっ入ってる

姫あてに招待状が届いたが、姫は政務に追われていらっしゃる。
最も、姫がここに来るとなれば危険が付きまとうやもしれない、そんなお考えから
ボクへとチケットの権利を譲渡してくださった。
代わりにここでの様子を日々記録に残して送って欲しい、そんな事を言われたが
やっぱりボクは文字が読めないから送れるかはギモンだな。

せっかくの夏の期間だ、世の民衆層や別世界他の価値観の人は
こんなタイミングでちょっとした調べ物をするらしい。
ボクも花を育てるついでにやってみようと思う。

そうだな.......。「意識して異能ポテンシャル使わないでみた」とかどうだろう
自国は今...昔から...「異能ポテンシャル至上主義」なところが多かった。
特に貴族層。
...だから、異能ポテンシャルを使わない生活だと何が変わるか、というのを見てみたい。
王室からの研究成果なら、貴族あいつらもなんか思うだろう。思えばいいな。

...今日はこの辺りで。姫、くれぐれも変なもの拾って食べないでくださいね。

撮り残し...？

...ザザーッ、
ガガ...
「...だろ...れは...ない...は...年ぶ.....の時...れも...てく...かった...なぁ.....」

(ポケットの衣擦れに混ざって、ところどころ聞き取れない。)