Eno.489 オズワルド ?? But to Our Story - はじまりの場所
自分の事を 墓標のようだと思ったことがある
去って行ってしまった大切な人たちを
忘れられないまま刻み付けて
その場から動けずに、ずっと、立ち尽くしていた
エノメナの花畑を風がそよぐ
重たい雲を運ぶ冷たい風を感じながら
故郷を想って遠い地平を眺めた
いつもなら墓参りに行く時期だったが、帰還の目処はまだ立っていない
あの土地なら、今頃はもう雪を被っているだろうに
空の庭園は真冬でも雨が振る
随分遠くへ来たものだと、目を細めた
…………
…………、
愛する人へ、共に戦って散った同志へ
死者を悼む祈りを終えて、組んだ指をほどく
去りゆく人々を見送ってばかりの人生だと
そう思う
最初は、母、で
そこまで考えて、苦笑いをこぼした
ふと、何かを求めるように真昼の青い空を見上げる
例えそこに見えずとも
変わらずに月は見守ってくれているのだろう
毎日、私の側へ、少しの幸せがあるように
そう願ってくれた人がいる
路を違わずにいられるよう、昏い足元を照らそうと
そう祈ってくれたひとがいる
「…………、」
新しく、二つ刻みつけて
きっと少しずつ、どこか、ここでない場所へ
去って行ってしまった大切な人たちを
忘れられないまま刻み付けて
その場から動けずに、ずっと、立ち尽くしていた
エノメナの花畑を風がそよぐ
重たい雲を運ぶ冷たい風を感じながら
故郷を想って遠い地平を眺めた
いつもなら墓参りに行く時期だったが、帰還の目処はまだ立っていない
あの土地なら、今頃はもう雪を被っているだろうに
空の庭園は真冬でも雨が振る
随分遠くへ来たものだと、目を細めた
…………
…………、
愛する人へ、共に戦って散った同志へ
死者を悼む祈りを終えて、組んだ指をほどく
去りゆく人々を見送ってばかりの人生だと
そう思う
最初は、母、で
そこまで考えて、苦笑いをこぼした
ふと、何かを求めるように真昼の青い空を見上げる
例えそこに見えずとも
変わらずに月は見守ってくれているのだろう
毎日、私の側へ、少しの幸せがあるように
そう願ってくれた人がいる
路を違わずにいられるよう、昏い足元を照らそうと
そう祈ってくれたひとがいる
「…………、」
新しく、二つ刻みつけて
きっと少しずつ、どこか、ここでない場所へ