Eno.380 黒羊の欠けない月は Ps.04 『そう、だからきっと、私はきっと』 - はじまりの場所
自身の生命を維持し、または成長をさせる。
その為に、眠り、食べる。
その為に、必要な事。
眠る必要の無い身体。
食べる必要の無い身体。
それをして、究極で在る、と謳うけれど。
そんな、生命擬きの身体なんて。
本当に。
なんて

マイ
「ね、ね、合わなさそうでしょ。」
「ね、ね、合わなさそうでしょ。」
(ENo.178 マイ・スリーピー)
―― 空の上に、自由が在る。
遮られず、渡る風。
留まる事無く、浮かぶ雲。
日も、月も、星も。
その光照らすものを、選ぶ事も無くて。 ――

―― 空の下に、自由が在る。
流離っては、その身を横たえ。
揺蕩っては、草葉を食む。
昨日も、今日も、明日も。
眠り見る夢すらも、選ぶ事は無くて。 ――
生き行く限り、穢れて、汚れる。
祓い落とし、洗い流す事は、必要な事。
生き行く為に、必要な事だから。
穢れも、汚れもしない身体は、何も必要としない。
何も。
何も。
何も。
そう、だからきっと、私はきっと。
何にも、必要とされないのだ。
そうで在れば、そうで在るならば。
私と云う存在が、無意味で在るならば。
これ程に、喜ばしい事は無い。
