Eno.197 薬師の錬金術師  命が尽きるまで隠し通したい事 - はじまりの場所

私には、誰にも言いたくない秘密があったりする。
それは、父親であり国の王である皇帝の皇父様により、呪いをかけられたこと。


私は元、皇父と同じ、陰を司る黒龍の血を引く龍人だ。
ふとした事で、黒龍の.....皇父の逆鱗に触れてしまった。

私の身体には、黒龍の陰の血と白龍の陽の魔力が混ざっている。

黒と白が混ざった灰が私だ。

皇父は、白龍を敵対している。敵対心を抱いている。
白龍の魔力が混ざり、灰となってしまった私を、皇父が許してくれる筈もない。
私の仕出かしで、黒龍の誇りを汚してしまったのだ。


皇父は私を呪った、私の中にある白龍を嘆いた。

龍としての私は、皇父の呪いによって殺された。
人間としての私に変えられた。殺されそうになった。

それほど皇父の怒りは強かったから。


龍の國から追い出された私は、独りでに育んだ錬金術の知能と薬草の知識を持って元の世界から去っていった。



私は 誰にも言う事のない秘密を持っている。

あの時から育んできた錬金術の力で、父親の呪いを打ち消す薬を作ること。
呪いを打ち消し、黒龍の力を取り戻したい。

この世界、ストロールグリーンに来てからは、様々な力を持った花を見てから考えている。
この世界での花なら、もしかしたら呪いを消せる薬を作れるのではないかと。
だけど、まだ足りない。

必要な花がまだ足りない。

まだ見ぬ未踏のエリアに残りの材料になりえる花があるかも知れない。
だから私は見つかるまでこの世界に居座る。

絶対に、呪いを打ち消す薬を作ってやるのだから。

そうでも考えないと、心の何処かで失敗したときの恐怖で苦しんでいるから。








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