Eno.71 ミシバ・シノミヤ  【日記】森の中で - はじまりの場所

この島も半分くらい回って、くらやみの森に入った時の話や。

ミシバ
「ううう、また戻ってきちゃった……」


道中でコハルはんがウロウロしとった。
ウチより先に出発したのか、だいぶヘトヘトやった。

ミシバ
「コハルはん! 今度はどーしたんや!」

ミシバ
「お、おれ、道に迷っちゃって……この森、足元もよく見えないし……」

ミシバ
「カカカ! コハルはんは暗いところが怖いんか!」

ミシバ
「た、確かに、お化け屋敷は苦手だけど、べべべ、別に……」

ミシバ
「しゃーないな、ウチのランタン1個貸したるから、これ使いや!
 森を出たら、今度は自分の明かりとか買うんやで!」


そう言ってウチは持ってる携帯光源のうちのひとつを貸した。

ミシバ
「……このランタン、ちょっと変わってるね。
 鱗でできてるみたいだけど……」

ミシバ
「それはウチの趣味のひとつや。
 見た目や用途に合わせてコレクションしてるねん」

ミシバ
「へぇ~……」


コハルはんに迷いやすい森の歩き方を教えつつ、ウチらは明かりを駆使しておばけ岩への方角へ向かった。

ミシバ
「ふう。何とか森を抜けられたよ。ありがとう、ミシバさん!」

ミシバ
「ほな、休憩しよか!」


ランタンをウチに返して、おばけ岩にコハルはんが寄りかかった。

その時や。




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「…………」


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「……あら?」





"そいつ"が現れたのは。








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