Eno.465 アレイスタ 招待状の秘密 - はじまりの場所
おかず系クレープの新作を考えつつ、
試行錯誤を繰り返していたらいつの間にかとっぷりと日が暮れて。
「うお」
あまりの暗さに変な声が出た。
「宿に帰るか……」
呟いてキッチンスペースを片付け始める。
揚げ物用の小鍋を棚にしまおうとした時、
ひらりとそこから滑り出たのは、白い封筒だった。
「あー……。招待状……。
こんなとこに入れてたっけ……」
以前、新作を考えてキッチンスペースを混沌に飲ませた時にでも
しまい間違えてしまったろうか。
「ん?………あれ」
何か大切なことを忘れている気がする。
欠けたパズルにはめるピースの形が定まらないような違和感。
「招待状を貰って、俺は異世界用ゲートからここに来たけど。
…………そうでないやつもいたよな」
あれは、いんたーねっとというものを教えてくれたミシバという
変わった訛で話す女性だったか。
『家のポストに入ってて、どこでやってるのか気になって
行こうとした途端にこの島に転移しててビックリしたわ』
招待状自体に、この島に転移させる力がある?
そういうことではないだろうか。
この島のことを知らないのに招待状が届いたのは自分だけではない。
来てから異世界で驚いたと言っていたのは
長い白い髪が綺麗な山下という女性だったか。
招待状自体に、あて先の位置に転移する力がある?
そういうことではないだろうか。
では、行方不明の妹のもとにこの招待状を送ることができる?
来る意思があれば、妹は、
この島に招待客として来ることができるのではないだろうか。
「…………」
これはただの思いつきだ。
だが
「やってみねー理由はないな」
そう言って、招待状を調べることにした。
魔法的なことは自分にはさっぱりなので、また友人を頼ろうそうしよう。
試行錯誤を繰り返していたらいつの間にかとっぷりと日が暮れて。
「うお」
あまりの暗さに変な声が出た。
「宿に帰るか……」
呟いてキッチンスペースを片付け始める。
揚げ物用の小鍋を棚にしまおうとした時、
ひらりとそこから滑り出たのは、白い封筒だった。
「あー……。招待状……。
こんなとこに入れてたっけ……」
以前、新作を考えてキッチンスペースを混沌に飲ませた時にでも
しまい間違えてしまったろうか。
「ん?………あれ」
何か大切なことを忘れている気がする。
欠けたパズルにはめるピースの形が定まらないような違和感。
「招待状を貰って、俺は異世界用ゲートからここに来たけど。
…………そうでないやつもいたよな」
あれは、いんたーねっとというものを教えてくれたミシバという
変わった訛で話す女性だったか。
『家のポストに入ってて、どこでやってるのか気になって
行こうとした途端にこの島に転移しててビックリしたわ』
招待状自体に、この島に転移させる力がある?
そういうことではないだろうか。
この島のことを知らないのに招待状が届いたのは自分だけではない。
来てから異世界で驚いたと言っていたのは
長い白い髪が綺麗な山下という女性だったか。
招待状自体に、あて先の位置に転移する力がある?
そういうことではないだろうか。
では、行方不明の妹のもとにこの招待状を送ることができる?
来る意思があれば、妹は、
この島に招待客として来ることができるのではないだろうか。
「…………」
これはただの思いつきだ。
だが
「やってみねー理由はないな」
そう言って、招待状を調べることにした。
魔法的なことは自分にはさっぱりなので、また友人を頼ろうそうしよう。