Eno.442 巫伽 惺&鈴  願いの魔女 - はじまりの場所

 ……どうして、いつも僕を置いて行くのかな

 強くないからって自分を捨てようとして
 僕をまた一人にさせようとして
 そんなで僕が幸せになれると思っているの?

 君は、出会った頃もそうだったよね
 僕のためだと言って苦しんでたよね
 僕のためだと言って僕を一人にしたよね

 ……もう嫌だよ
 僕を独りにしないでよ

 僕は覚え続けるよ。君とした初めての別れを
 二度目の別れも、三度目の別れも、四度目の別れも
 何度も視た五度目の別れも

 もう、離れ離れになるのは嫌なんだ
 何も出来ず、こぼれ落ちるのを見てるだけなのはもうたくさんなんだ

 だから、どうか、君だけは
 僕のそばに居続けてほしい

 僕の真似なんてしなくていい
 僕の続きなんて追わなくてもいい

 君は新月ぼくじゃない

 まぁ、今の僕・・・は君を心配してないみたいだから
 これはただの僕のお節介に過ぎないのだけど……
 そのままほっといて、還ろうとしてると思われて、すれ違うのは寂しいからね

 ……これからも、鈴を一人にさせないように

 今度こそ、ずっと一緒にいようね
 僕の、大好きで大切な────








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