Eno.522 シュガーポット Sugar Pot - はじまりの場所

『あ、見て~この子かわいい〜……
しかもけっこう安い!って、あ~…目悪いのかぁ』
『シュガーポット……って、最近流行ってる品種?だっけ』
『そうそう。かわいいよね~ずっと小さいままなんだって~
寿命は~…20年くらい?でちょっと短めみたい』
『ふうん。でも獣人ってペットの中でも一番世話大変じゃない?』
『う~ん、だよねぇ。
かわいいんだけどなぁ……ばいばい』
「う~…?」
「ぁい、あ~い?」
「……この子、もう10歳だっけ?
さすがにこれ以上置いといても売れないか……」
「売れないっていっても、どうするんですか…?」
「業者に引き取ってもらうしかないかなぁ。
それとも、君、連れて帰る?」
「う、うちじゃ面倒見れないです……
ちょっと可哀想ですけど、仕方ないですね」
「…じゃ、連絡してくるから」
「……、……ごめんね。ばいばい」
「う~? ……んぅ」
「…………ばい、ぁい」