Eno.113 多賀ほのか ある夜中のこと-1 - はじまりの場所
本籍・住所・氏名不詳、年齢20歳代の女性
(推定多賀ほのか)、身長156cm位、体格
普通、頭髪砂色、緑色MA-1ジャケット、
黒色セーター、ベージュスカート、黒色
ハーフブーツ、黒色靴下、所持品、電子喫
煙具、現金xx,xxx円、運転免許証、鍵2本
上記の者は、xx年xx月xx日のxx時頃、xxxx
県xxxx市xx丁目xx番地xxxxxxxxにて――
(推定多賀ほのか)、身長156cm位、体格
普通、頭髪砂色、緑色MA-1ジャケット、
黒色セーター、ベージュスカート、黒色
ハーフブーツ、黒色靴下、所持品、電子喫
煙具、現金xx,xxx円、運転免許証、鍵2本
県xxxx市xx丁目xx番地xxxxxxxxにて――

ほのか
「……ふぅ。働きすぎだよねえ、私。たぶんね。
自覚がないこともないんだけど」
「……ふぅ。働きすぎだよねえ、私。たぶんね。
自覚がないこともないんだけど」

ほのか
「ま、結局暇だから働いちゃうんだよね。
全部馬鹿正直に言いやしないけどさ」
「ま、結局暇だから働いちゃうんだよね。
全部馬鹿正直に言いやしないけどさ」

ほのか
「……そもそも、『私』ってのは何だったかな。
結局、わたしは『私』じゃあないんだよ」
「……そもそも、『私』ってのは何だったかな。
結局、わたしは『私』じゃあないんだよ」

ほのか
「『多賀ほのか』が誰なんだか。
わたしは詳しく知ってるわけじゃあないからねえ」
「『多賀ほのか』が誰なんだか。
わたしは詳しく知ってるわけじゃあないからねえ」

ほのか
「……にしたってね。ちょっと口が滑りすぎかな」
「……にしたってね。ちょっと口が滑りすぎかな」

ほのか
「子供相手とはいえね。良くない傾向だよ」
「子供相手とはいえね。良くない傾向だよ」

ほのか
「別に良いけどね。ここで会った奴と、今後も付き合いがあるかと言えば。
まあ、まず無いだろうから」
「別に良いけどね。ここで会った奴と、今後も付き合いがあるかと言えば。
まあ、まず無いだろうから」

ほのか
「場合によったら……まあ、手を考えなきゃ」
「場合によったら……まあ、手を考えなきゃ」

ほのか
「あるいはその前に、身体が持たなくなるかもしれないけどね。
……ま、そうなる前には漁るしかないんだろうけどさ」
「あるいはその前に、身体が持たなくなるかもしれないけどね。
……ま、そうなる前には漁るしかないんだろうけどさ」