Eno.695 シンメイ・キリエ・クルカイ 無題_01 - はじまりの場所

クルカイ
「起きろ、もうすぐ夜が明けるぞ」
「起きろ、もうすぐ夜が明けるぞ」

クルカイ
「上官に見張りを任せて眠りこけるとは、大した奴だな。
其方が吾輩についてくると言ったから、ここまで連れてきてやったのだぞ」
「上官に見張りを任せて眠りこけるとは、大した奴だな。
其方が吾輩についてくると言ったから、ここまで連れてきてやったのだぞ」

クルカイ
「……はは!そんな顔をするでない、冗談だ」
「……はは!そんな顔をするでない、冗談だ」

クルカイ
「ほら、あちらを見たまえ!明けの明星だ」
「ほら、あちらを見たまえ!明けの明星だ」

クルカイ
「……今のうちに、じっくり眺めておくといい。
じきに、真っ赤な炎の色だけが、空を照らすことになるからな」
「……今のうちに、じっくり眺めておくといい。
じきに、真っ赤な炎の色だけが、空を照らすことになるからな」
