Eno.380 黒羊の欠けない月は Ps.00 『青く、青く、何処までも澄んだ空』 - はじまりの場所
その空は、青く、青く、何処までも澄んでいて。
まるで、偽物 みたいだ。
そう、思った。
私は、なに?
私は、選別するもの。
それを、識るもの。
それを、暴くもの。
そのために、在る。
そのためだけに、在る。
私は、私がなんであるかを、知っている。
私は、世界がなんであるかを、知っている。
だけど、それならば、どうして。
あの空は、酷く遠くに見えるのだろう。
私の知らぬ空は、青く、青く、何処までも澄んでいて。
嗚呼、なんて。

綺麗な 空なのだろう。
まるで、
そう、思った。
私は、なに?
私は、選別するもの。
それを、識るもの。
それを、暴くもの。
そのために、在る。
そのためだけに、在る。
私は、私がなんであるかを、知っている。
私は、世界がなんであるかを、知っている。
だけど、それならば、どうして。
あの空は、酷く遠くに見えるのだろう。
私の知らぬ空は、青く、青く、何処までも澄んでいて。
嗚呼、なんて。
