Eno.101 ピーピャ・メルシア 『白百合の悪魔憑き Ⅳ』 - はじまりの場所
悪魔じゃない人の交流メモ その2(交流順ぐちゃぐちゃ)
・ロッキー(ENo.26)
海賊の船長。義賊。
よろしくない海賊を懲らしめ、そこから奪った金品や金銭を分け与えるらしい。
個人的な印象は陽気で音楽が好きな人。
船の上ではジョウロで水を撒いていい。そんな許可出ることある?
・ジール(ENo.357)
見た目が派手なパワー系ババア。人間をやめて、魔人になったそう。
年老いて死ぬだけだしってことで魔人になってみたそう。お気楽か?
なお魔人は討伐対象らしいが、本人がパワータイプすぎて捕まえられないらしい。
また、魔力の循環(簡単に言うと、効率よく魔術を行う方法)の研究も行っていた。
総じて面倒見が良く、若者の将来の先導者、といった印象。
・ティエル(ENo.64)
おもしれー天使。
何故か私をツッコミにしたがる。あなたがツッコミをするのよ。
人間不信だった過去があるらしい。またその内話を聞くつもり。
・イツキ(ENo.127)
唐揚げにレモン否定過激派。花壇は施肥派。
因みに私は唐揚げにレモンをかけて否定派をあぶりだしたい派。
性格は明るくて陽気。のびのびと過ごしている印象。
・シンジ(ENo.374)
私と似ているけれど、私と似ていない人。
何事にも首を突っ込まないと気が済まないタチで、真意や真相に強い好奇心があるらしい。
知的好奇心から来るものらしいので、私の『真理を暴く』精神性とは異なる。
ただし相当に無謀。危機管理能力が死滅している。
別に勝手に死ねばいいと思うけど、死んだら周囲に迷惑かかることだけ認識しておいてほしい。
・こんにゃく(ENo.340)
なんと自走式。なんて?
自分の冒険者パーティにネギがいるから忘れそうになるけれど、
普通食材は走らないし喋らないし肥料もやらない。
・フラウ(ENo.75)
お花ファーストの人類。人間の感性をしていない。
花に対して過剰なまでに妄信的。
花の為であれば人間を駆逐することも辞さないらしい。
そんなこんなでシンプルにそりが合わない。
―― 契約について。
ここに来てコイオス(ENo.183)と契約を結んだ。
彼女はとある神話に出て来る神様の一人で、今は人間となっている。
大体こういうのは陰謀論であることが多いのだけれども、
如何せん『真』だと判断すべき情報の方が多い。
そもそも異世界は私の世界とは違う場所。
私の世界では凡そが陰謀だとしても、彼女の場合は真に居たのだろう。
さて、重要なことはここにある。
彼女は悟者についての由来について、こう言った。
『神話に居た頃の僕は同じ神々や己より位の高い上位の神々の企みや真理、摂理……
其れこそありとあらゆる事柄を悟っていたからこそ、この異名を付けられた』
つまり。
元真理の神ってこと!!
というわけで無事に契約(彼女が持つ神の力との契約)を持ち出し、今に至るってわけ。
私が仕える(※信仰心も忠誠もない)だったのに、
何故か私が主人になっちゃったけどまあいいでしょう。
依頼の帰り道。
真実を暴いてしまえば、そこから先のことは姉貴にとっては何でもよかった。
真理にたどり着いた先の善悪に無頓着なのだ。
あの後、村の人たちが盗賊を殺そうが自警団に突き出そうが、姉貴にとってはどちらでもいい。
例えば、もし自警団からあの盗賊の行方を探すように依頼をされたならば、姉貴は平気であの村を売るだろう。
首を横に振って、遠慮する。
ふーん、の相槌だけが帰ってきて、村へと振り返ることはなかった。
姉貴にとって、真理にたどり着くということは『弔い』を意味し、『導く』ものだと考えていた。
帰るべき場所に帰られないことに帰ることができない。
それを寂しい、と表現するような人ではない。
正しい場所に返ること。それが世界にとっての善であり、摂理が故に守られるべき秩序なのだ。
手を差し出される。
60センチ以上も身長差があるのに、ずっと姉貴の方が大きく見える。
無価値だった俺に、価値を与えてくれる。
出来損ないだと言われ続けてきた。
邪魔者扱いされてきた。
未だに情が捨てきれなくて、姉貴のようになれないという劣等感。
それを……簡単に払いのけられて、すくわれる。
だから結局。
どれだけ冷酷で、どれだけ非道な人だとしても。
俺は姉貴のことが好きで、ついていってしまって、使われることを喜んでしまうのだろう。
この人だけは、埋もれた俺を見つけ出して、手を引いてくれたから。
湖の底に積もる泥のような感情を抱いている。
・ロッキー(ENo.26)
海賊の船長。義賊。
よろしくない海賊を懲らしめ、そこから奪った金品や金銭を分け与えるらしい。
個人的な印象は陽気で音楽が好きな人。
船の上ではジョウロで水を撒いていい。そんな許可出ることある?
・ジール(ENo.357)
見た目が派手なパワー系ババア。人間をやめて、魔人になったそう。
年老いて死ぬだけだしってことで魔人になってみたそう。お気楽か?
なお魔人は討伐対象らしいが、本人がパワータイプすぎて捕まえられないらしい。
また、魔力の循環(簡単に言うと、効率よく魔術を行う方法)の研究も行っていた。
総じて面倒見が良く、若者の将来の先導者、といった印象。
・ティエル(ENo.64)
おもしれー天使。
何故か私をツッコミにしたがる。あなたがツッコミをするのよ。
人間不信だった過去があるらしい。またその内話を聞くつもり。
・イツキ(ENo.127)
唐揚げにレモン否定過激派。花壇は施肥派。
因みに私は唐揚げにレモンをかけて否定派をあぶりだしたい派。
性格は明るくて陽気。のびのびと過ごしている印象。
・シンジ(ENo.374)
私と似ているけれど、私と似ていない人。
何事にも首を突っ込まないと気が済まないタチで、真意や真相に強い好奇心があるらしい。
知的好奇心から来るものらしいので、私の『真理を暴く』精神性とは異なる。
ただし相当に無謀。危機管理能力が死滅している。
別に勝手に死ねばいいと思うけど、死んだら周囲に迷惑かかることだけ認識しておいてほしい。
・こんにゃく(ENo.340)
なんと自走式。なんて?
自分の冒険者パーティにネギがいるから忘れそうになるけれど、
普通食材は走らないし喋らないし肥料もやらない。
・フラウ(ENo.75)
お花ファーストの人類。人間の感性をしていない。
花に対して過剰なまでに妄信的。
花の為であれば人間を駆逐することも辞さないらしい。
そんなこんなでシンプルにそりが合わない。

ピーピャ
「……こうやって見ると、
存外に私もここでは『普通』に過ごせるんだなあって思うわ」
「……こうやって見ると、
存外に私もここでは『普通』に過ごせるんだなあって思うわ」

ピーピャ
「あとやっぱり人が多すぎる。いったんここまで。」
「あとやっぱり人が多すぎる。いったんここまで。」
―― 契約について。
ここに来てコイオス(ENo.183)と契約を結んだ。
彼女はとある神話に出て来る神様の一人で、今は人間となっている。
大体こういうのは陰謀論であることが多いのだけれども、
如何せん『真』だと判断すべき情報の方が多い。
そもそも異世界は私の世界とは違う場所。
私の世界では凡そが陰謀だとしても、彼女の場合は真に居たのだろう。
さて、重要なことはここにある。
彼女は悟者についての由来について、こう言った。
『神話に居た頃の僕は同じ神々や己より位の高い上位の神々の企みや真理、摂理……
其れこそありとあらゆる事柄を悟っていたからこそ、この異名を付けられた』
つまり。
元真理の神ってこと!!
というわけで無事に契約(彼女が持つ神の力との契約)を持ち出し、今に至るってわけ。
私が仕える(※信仰心も忠誠もない)だったのに、
何故か私が主人になっちゃったけどまあいいでしょう。

ピーピャ
「弟が居たから、年下の面倒を見るのは慣れてる……とはいえ」
「弟が居たから、年下の面倒を見るのは慣れてる……とはいえ」

ピーピャ
「人の可愛がり方とか、良くしてやり方とか、
そういうの全く分かんないのよねぇ――」
「人の可愛がり方とか、良くしてやり方とか、
そういうの全く分かんないのよねぇ――」

ピーピャ
「そもそもそんな気を遣ってやる気もないけれど」
「そもそもそんな気を遣ってやる気もないけれど」

ピーピャ
「……ただ、そうね」
「……ただ、そうね」

ピーピャ
「私は一つ、明白な嘘をついているから」
「私は一つ、明白な嘘をついているから」

ピーピャ
「それだけはいつか、伝えないとね」
「それだけはいつか、伝えないとね」

ピーピャ
「…………」
「…………」

ピーピャ
「部族じゃない人にとっては心底どうでもいいんだろうな……」
「部族じゃない人にとっては心底どうでもいいんだろうな……」

ピーピャ
「昨日は一日中人を殴る音が響いていたわね」
「昨日は一日中人を殴る音が響いていたわね」

ピーピャ
「あの様子だと持って3日かしら。
どうなるかを見届けるまで滞在してもよかったのだけれども」
「あの様子だと持って3日かしら。
どうなるかを見届けるまで滞在してもよかったのだけれども」

ルーク
「…………なぁ」
「…………なぁ」

ピーピャ
「ん?」
「ん?」

ルーク
「あの村長、あいつら殺しちまうのかな」
「あの村長、あいつら殺しちまうのかな」

ピーピャ
「どうするか、結末を見届ける?
そうしたいなら付き合うわよ」
「どうするか、結末を見届ける?
そうしたいなら付き合うわよ」

ルーク
「……よく平気でんなこと言えるよな、いっつも」
「……よく平気でんなこと言えるよな、いっつも」
依頼の帰り道。
真実を暴いてしまえば、そこから先のことは姉貴にとっては何でもよかった。
真理にたどり着いた先の善悪に無頓着なのだ。
あの後、村の人たちが盗賊を殺そうが自警団に突き出そうが、姉貴にとってはどちらでもいい。
例えば、もし自警団からあの盗賊の行方を探すように依頼をされたならば、姉貴は平気であの村を売るだろう。
首を横に振って、遠慮する。
ふーん、の相槌だけが帰ってきて、村へと振り返ることはなかった。

ピーピャ
「――私にとって真実とは、死体と同じなのよ」
「――私にとって真実とは、死体と同じなのよ」

ピーピャ
「見つけられなければ、風化して朽ちてしまう。
あるいは土に埋もれて見つけられない状態にされる。
ましてや自己主張なんてしてくれないから、
誰かが見つけ出してやらなければならない」
「見つけられなければ、風化して朽ちてしまう。
あるいは土に埋もれて見つけられない状態にされる。
ましてや自己主張なんてしてくれないから、
誰かが見つけ出してやらなければならない」

ピーピャ
「その死体の供養方法は人それぞれ。
燃やすなり抱きしめるなり、その人が決めればいい。
法や倫理でどうにかできる部分ではない」
「その死体の供養方法は人それぞれ。
燃やすなり抱きしめるなり、その人が決めればいい。
法や倫理でどうにかできる部分ではない」

ピーピャ
「目を逸らしたい、受け入れられない人もいるでしょう。
中には都合のいいように改ざんしたり偽物を用意したりする人だっている。
けれどもね」
「目を逸らしたい、受け入れられない人もいるでしょう。
中には都合のいいように改ざんしたり偽物を用意したりする人だっている。
けれどもね」

ピーピャ
「――死体 に、罪はないもの」
「――
姉貴にとって、真理にたどり着くということは『弔い』を意味し、『導く』ものだと考えていた。
帰るべき場所に帰られないことに帰ることができない。
それを寂しい、と表現するような人ではない。
正しい場所に返ること。それが世界にとっての善であり、摂理が故に守られるべき秩序なのだ。

ピーピャ
「私は普通の人が人殺しの道に踏み外す嫌悪感は
持って然るべきものだと思うわよ」
「私は普通の人が人殺しの道に踏み外す嫌悪感は
持って然るべきものだと思うわよ」

ピーピャ
「同意できないところまで同意しなくていいわ。
それは、ルークという真実を歪めて、自ら真理を手放してしまう行為」
「同意できないところまで同意しなくていいわ。
それは、ルークという真実を歪めて、自ら真理を手放してしまう行為」

ピーピャ
「だからそのままでいなさい。
そのままのあなたで、私が正しく導いてあげるから」
「だからそのままでいなさい。
そのままのあなたで、私が正しく導いてあげるから」
手を差し出される。
60センチ以上も身長差があるのに、ずっと姉貴の方が大きく見える。
無価値だった俺に、価値を与えてくれる。
出来損ないだと言われ続けてきた。
邪魔者扱いされてきた。
未だに情が捨てきれなくて、姉貴のようになれないという劣等感。
それを……簡単に払いのけられて、すくわれる。

ルーク
「…………ぁ、」
「…………ぁ、」

ルーク
「わ、り、……安心しちまったら、なんか、止まんなく、なって」
「わ、り、……安心しちまったら、なんか、止まんなく、なって」

ピーピャ
「―― 全くもう、大きくなっても子供なんだから」
「―― 全くもう、大きくなっても子供なんだから」

ピーピャ
「いいわよ。私だけの真実にしておいてあげる。
今のうちにいっぱい泣いておきなさいな」
「いいわよ。私だけの真実にしておいてあげる。
今のうちにいっぱい泣いておきなさいな」
だから結局。
どれだけ冷酷で、どれだけ非道な人だとしても。
俺は姉貴のことが好きで、ついていってしまって、使われることを喜んでしまうのだろう。
この人だけは、埋もれた俺を見つけ出して、手を引いてくれたから。
湖の底に積もる泥のような感情を抱いている。