Eno.412 黒崎 颯星 はじまり - はじまりの場所

颯星
「いや、ここどこ…?」
「いや、ここどこ…?」
颯星
「…………なんだこの手紙…?
……と、これは、鍵…?」
「…………なんだこの手紙…?
……と、これは、鍵…?」
混乱する頭をフル回転させて記憶を辿る。
けれどこの庭園と思しき場所で目を覚ました瞬間より前の事
ーー今まで何をしていて、どうやってこの場所へ来たのか
それどころか自分がどこの誰なのかさえ思い出す事ができない。
???
「その手紙は、この庭園への招待状。
黒崎 颯星、あなたはこのソラニワで『真実の愛』を探すのです……」
「その手紙は、この庭園への招待状。
黒崎 颯星、あなたはこのソラニワで『真実の愛』を探すのです……」
どこからともなく聞こえてくる少女の声。
記憶は空っぽなはずなのに、その声には不思議と聞き覚えがあった。