ENo.297 『■■■■■■』 -童話画廊-

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変わり果てた奇跡
『■■■■■■』 ria

伝承とある絵本

能力燃え上がる紫炎、崩れゆく言霊

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ある作家は娘のために一つの物語を描いた。
娘は誕生日に送られたそのプレゼントを大いに喜んだ。

そんな少しだけ特別な物語。
たった1つの絵本。
愛と希望の物語。

その絵本は望んでいた。
こんなかけがえのない幸せが、ずっと続きますように。

だけど、そうはならなかった。

作家に込められた願いも、想いも。
たった1つの凶行に踏み躙られた。

ただ一人、生き残った娘は世界を恨んだ。
しかし、両親の想いを汲んで先へと進んだ。
だから、かつての私もそう在り、その想いを多くに伝える物語として在り続けた。

――だけど。
聲が聴こえた。

『お前が怨嗟と憎しみを拾い上げなければ。
　前に進むために捨てられた叶わぬ願いとかつての憎しみはどこへゆけばいい。』

愚かな誘う聲。
本来の意図とは異なる役割であれということ。
乗るべきではない誘い。

だけれども。

「嗚呼…確かに。そう、ですね。」

ただ一人として、それらを汲むものがいなかった。
前を向いて進んでいった少女は、それらを我慢してソレを置いていった。

そうであるならば。
此度はその様に在ろう。
それが世界にあったことを示すために。
夢と希望の物語ではなく、踏み躙られた物語として。

名前：Gloria（此度はリアと名乗るものとする）

本来は温和で優しい性格の女の子。
であるのだが、此度は世界から蔑ろにされた物語としてここに顕れた。
そのためか、ややツンケンとした態度を取る傾向にある。

もっとも、性根が変わっているわけではなく、『かつてあったはずの憎しみ』を現す存在であるためその様に振る舞っているだけである。

好きなコトは食べること。
大体なんでも食べれ、なんでも喜んで食べる。
嫌いなコトは共に在ることを尊ばない事。
物語の主題を否定されることには嫌悪感を示すようだ。

PLより

のんのんびよりで動きます。
遅レス常習犯と思われますが、よろしければお相手していただけると幸いです。